陳情第5-1号 有機フッ素化合物(PFAS)汚染の血液検査の実施を求める陳情

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ページ番号 1030947  更新日  令和5年9月7日

陳情第5-1号

有機フッ素化合物(PFAS)汚染の血液検査の実施を求める陳情

 

受理年月日 令和5年8月14日

 

陳情の要旨

PFASは、4,000種類以上あります。代表的にはPFOS、PFOA、PFHxSがあり、いずれも分解されにくく、残留しやすい性質から「永遠の(永遠に残る)化学物質」と呼ばれています。はっ水剤やコーティング剤として広く使われてきました。現在では、上記の3種類は国際条約で製造・使用・輸入が禁止されています。汚染源は、工場・基地や空港(泡消火剤として使用)・ゴミ廃棄場などです。

最初に明らかになった被害は、米国ウエストバージニア州のデュポン社による汚染で、7万人の検査が行われ、2012年に結論が公表されました。以来、腎臓がん、精巣がん、甲状腺疾患、妊娠高血圧、高脂血症、肝障害、潰瘍性大腸炎、胎児の出生後の発育への影響・低出生体重、ワクチンに対する反応の低下などが健康被害として明らかにされてきました。

2018年頃から、多摩地域の水道水・井戸水のPFAS高濃度が東京都の検査で分かり、国分寺市でも井戸水の浄水所への取水が停止されました。多摩地域では、2020年の民間団体による数十人の血液検査でも、2022~2023年の市民団体による650人の血液検査でも、多くの住民がドイツや米国アカデミーの指標を超えて「健康リスクの高い対象として検査が必要」、との結果が報告されています。

健康にどのような影響をもたらすのか、その調査・研究が急がれています。「健康と命」の問題として、国・都・市の総力をあげて取り組まなければならないと考えます。

そこで国分寺市議会に対して以下の陳情を提出します。

 

陳情事項

1 国と東京都に(1)(2)を要望する意見書の提出を求めます。

(1) PFAS(有機フッ素化合物)汚染の実態を早急に調べるため、国・都の責任で、水などの汚染が明らかになっている多摩地域の住民を中心に、PFAS血中濃度の測定を実施してください。

(2) PFAS血中濃度検査を保険診療で受けられるようにしてください。

2 国分寺市は、市民の不安に応え、医師会や民間検査会社と協力して、市独自のPFAS血中濃度の検査体制をつくってください。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 調査担当
電話番号:042-325-0111(内線:581) ファクス番号:042-327-1426
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。